平家物語✨

最近、「平家物語」にハマっております。優等生ぶってるわけではありません…😅

ま、最初の動機は優等生的ですが、、、役者としての訓練の一貫として、日本の伝統芸能を勉強すると、どうしても「平家物語」にぶつかります。能・狂言にしても、歌舞伎も文楽も、落語でさえも。。世阿弥は「題材は平家物語から取るように」と言っていたそうです。「平家物語かぁ、堅苦しいなぁ…😅」「でも、平家物語を学ぶといろいろな伝統芸能に通じるだろうなぁ」という曖昧な感じで平家物語に入り込みましたが、、しかし!これが意外や意外!面白い面白い!!ただの合戦記でなく、人間の業や、親子の情や恋愛や哲学までも含まれている。それだけでなく、日本人特有の情緒、侘びさびの文化や、滅びの美学、はては仏教の教えまで読めば読むほどその世界の深さに圧倒されます。日本屈指、いや世界屈指の文学と言ってもよいのではないか、と思います。人間の、どうにも抗えない業や、因果応報など、有名な冒頭の名文「盛者必衰の理をあらわす」に集約される、この世の本質に触れた名著中の名著だと思います。この作品を、なんとか原文で読みこなしたい!という野望を抱き、そのためにまず、平家物語に関する様々な映像作品やマンガなどを読み漁り、ストーリーを頭に叩き込んで、現在原文で読み進めているところであります。すでに原文で一周し、今は二週目の巻二のあたりですが、一周目では気づけなかったディテールが少しずつ分かり始め、さらにハマっているところです。なんだか、意味もなくとにかく、原文で読みたい!と思って挑戦したのですが、これが大正解!文学作品は必ず原文で読むに限る!どれだけ正確に訳されたものでも、細かいニュアンスは絶対に違う。苦労はしますが、原文のニュアンスで読んで内容を把握できた時の感動はまったく違います。映像やマンガで分かってたつもりでしたが、やはりそれは「つもり」でした。原文独特のリズムや情緒を感じると、まるでその当時の空気を詰め込んだ缶詰を開けたような感動があります。大げさに言うと考古学にも通じるようなロマンですねぇ。時代小説の醍醐味だと思います。これは相当オススメ!あと何周するか分かりませんが、極めたいなぁ😁