役作り??

先日、あるドラマの撮影がありました。

 

まだ詳しいことはお伝え出来ませんが、なんと戦国時代の間者役!

 

患者じゃないですよ…。間者、いわゆる、当時のスパイです。

 

普段から緊張感の無い生活をしておりますので、今回はかなり困りました。このツラではスパイに見えない…。

 

どうすべきか…。

 

悩んだ挙句、今回は『断食』をしてみました。

 

あ、断っておきますが、ここからは、役者の舞台裏に関して興味の無い方はほんとにつまらんと思います。(もしかしたら興味のある方もつまらんかもしれんです…。)

 

さて、思い立って断食した私。

 

「なんで断食?」

 

と、ほとんどの方は思われたと思います。いったいそんなことに何の効果があるのか?

 

しかし、これはただ苦し紛れにガムシャラにやったわけではありません。ちゃんと健康に留意した、安全な、いわゆるプチ断食です。36時間ですので、たいした断食ではありません。

 

結果は?

 

これが驚くほど効果があったのではないか!!…と思います。

 

実際に減った体重は2kgほどでしたので、物理的な脂肪はあまり減ってないと思うのですが、思わぬ効果がありました。

 

それは、生物が本来備えている「緊張感」です。

 

もともと生物というものは、いつ捕食できるか分からない緊張感の中で生きています。食べかけの食べ物を横に置いて他の作業をする生き物って人間くらいではないでしょうか?

 

35年間に渡り、最大でも8時間くらい待てば食べられたのが、36時間も栄養が来ないのです。体中の細胞という細胞が焦りに焦り、身を守るために感覚が冴えわたり、その結果、顔が引き締まる!!

 

戦国時代の間者なんて、当然決まった時間に食べられなかったはずです。

 

うひゃー!!そんなこんなで今回もいろんな発見がありました!!やってよかった!!

 

…まぁ、自己満足のレベルだと思いますが、私みたいに自信の無い人間には、この「満足」、とても大事です。

 

まずは行動に移して体に影響を与えてみる。うーん…、芝居の基本中の基本かもしれないですねー。忘れてた。今更ながら思い知らされました。

 

なんとか無事に撮影を終えて、ホッとひと安心。

 

しかし…、

 

ごはん食って、家に着いて鏡を見ると、あれ?もう元に戻っとる…。