八重の桜 白井小四郎にまつわる話④

いつまでこのネタ続けるの??と聞かれてしまいそうなんで、今回で完結!!…のつもりで書きます!

 

前回のラストに住職の衝撃的な発言がありましたが、なかなかどうして、とてもスムーズな運転で、「安全運転でしょ?」と仰る横顔には頼もしさすら感じてしまいましたよ~。

 

車内では終始、話しっぱなし。ここに書くとキリが無いので控えさせて頂きますが、本当にためになるいいお話ばかり伺いました。

 

もちろん、それこそ白井小四郎にまつわる話も。

 

そして、連れて行ってくださったのが、成田才次郎さんの戦死の地。(つまり、白井小四郎の死地でもあります…)

遠路はるばる、電車と、自転車と、住職の車を乗り継いで、ようやく最期の地に辿り着きました!!!

この数週間後に撮影するシーンの、まさに「現場」に立っているんだ…。

 

鳥肌が立ちました…。

 

な、なんと!どなたが供えられたのか、今も新しい美しい花が手向けられています。

 

成田才次郎の父親が、才次郎の墓参りをする時は必ず、白井小四郎の墓にも花を手向けたという話を思い出しました。

 

父親は、息子が殺された場にいなかったわけですから、息子がどういう死に方をしたのか、それはそれはいろいろな、非常に苦痛のともなう想像が、常に頭から離れなかったと思います。しかし、その場に、息子を助けようとした敵将がいた事実は、その父親の心にどのような影響を与えたのでしょうか。

 

私のような未熟者には、とても想像が及びません。

 

 

 

次に連れて行ってくださったのが、大燐寺。

 

そこにあるのは、二本松少年隊のお墓です。

白井小四郎の墓に参った時もそうでしたが、やはりお墓を見ると、改めてご本人の存在感というか、実在されたことを肌で実感いたします。 成田才次郎は14歳の若さで亡くなられました。でも自分より先に生まれた人です。手を合わせながら、なんと話しかけてよいか分かりません。そして、ただただ、撮影の報告だけいたしました。 なんだかんだ言っても、俺は役者でしかないのだなぁ~。 この後、この町の魅力的な観光地も連れて行ってもらいましたが、その話はまた今度!ということで今回は割愛させて頂きます。 しかし、ホントに器の大きな住職です。突然訪問した怪しい役者風情にここまでして頂き、帰りには「土産に」と本までくださいました。おかげで、本当に本当に実りの大きい旅となりました!!この場を借りて改めて御礼申し上げます!ありがとうございました!! おかげさまで、とても参考になりました。 そして、多田広輝版「白井小四郎」がこちら!!
おわ!カツラの線が見えとる! 帽子をかぶる予定ですので…。ご愛嬌ご愛嬌! この後、撮影となり、一木ディレクターに直訴!!ちゃっかり、台詞を増やしていただきましたっ。                      <完>

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コメント: 7
  • #1

    Note (火曜日, 30 7月 2013 09:22)

    あのシーンは、このお話のすべてが凝縮されたシーンだったのですね。納得です。本当に白井小四郎さんの心を感じる名シーンでした。ありがとうございました。

  • #2

    多田広輝 (水曜日, 31 7月 2013 23:44)

    Note様
    いつもコメントありがとうございます!!
    お客さんに見えるところは一瞬なのですが、その裏でどれだけのことが出来るのか…。どこまで追求出来るのか…。これが私の一生の命題です。まだまだですが、今後も頑張りますよっ!!

  • #3

    井中蛙 (土曜日, 07 9月 2013 01:11)

     はじめまして
     今頃は芝居の稽古でお忙しい最中でしょうか?

     今頃にこのコメントもなんですが・・・八重の桜、多田さんの出演シーンを感慨深く拝見しました。話を知らない他地域の方にはドラマの1シーンにすぎないかもしれませんが、地元の人間にとっては何度観ても涙が溢れます。
     撮影前に二本松を訪ねていたとは驚きでした、すごい事だと心底思います。私も佐々木住職を知る一人ですが、ブログを拝見して、車中のお二人を想像し思わずニヤけてしまいました。
     
     今後の役者活動、陰ながら応援させていただきます。ただ、ひとつ注文が。早くもっと有名になってくださいね(会社の若い連中に聞いても、多田さんのことを誰も知りませんでしたよ~^^)

     10月には、「二本松の提灯祭り」があります。もしお暇だったら、これも何かの縁とゆうことで是非おいでくださいませ(ちょっとだけ有名なお祭りです)。
     とりとめのない内容で失礼致しました。

  • #4

    多田広輝 (火曜日, 10 9月 2013 10:59)

    井中蛙 様

    コメントありがとうございます!!

    どれだけ時間が経っても、(いや、むしろ昔のことの方が…)コメントはほんとに嬉しいですよー。ありがとうございます!

    今回は、佐々木住職はじめ、真行寺の方々には本当に感謝しております。
    時間が経っても、いまだに白井小四郎の話をしてくださる方がいらっしゃいます。その度に、あの時の飛び入り取材を快く受け入れてくださったことを思い出し、本当に住職が佐々木さんで良かったー、と思っています。

    車中のことは上手く書けませんでしたが、ほんとに楽しい、有意義なドライブでした…。

    十月もバタバタで、ビンボーヒマなしではありますが、時間が許せば、是非二本松のお祭りも行きたいと思います。

    井中さん、しかし、それにしてもお名前が洒落てますね〜。

  • #5

    みやび (水曜日, 08 1月 2014 16:54)

    はじめて書きます。
    与力さんという方の八重の桜の総評ブログから飛んできました。
    歴史が(特に幕末が)好きで、幕末に生きた人たちのお墓によく行くので、多田さんがお書きになった「お墓」や「過去帳」の前での感覚(ほんとに、このひと、いたんだ…)というのが、とてもよくわかります。「最後の地」などに行くと、そこで何時間でも、その場所の空気や風を感じていたいような、そんな気分になるのですよね。
    今から八重の桜の白井小四郎の場面を見返そうと思います。素敵な記事をありがとうございました。それから、これからもご活躍をお祈りしています!

  • #6

    多田広輝 (水曜日, 08 1月 2014 17:52)

    みやび様

    初めまして、役者の多田広輝です。素晴らしいコメント、ありがとうございます。みやびさんのコメント!!…もう、ほんとに歴史好きなんだなぁ〜、とビンビン伝わってきます!

    そうですよねー、歴史を感じるって素晴らしいですよねー。

    私、個人的には「平家物語」が好きでして、その中でもラストシーンの京都大原でのくだりが大好きなのですが、この間実際大原に行ってみて、大変な感慨を覚えました。

    また実家が奈良なので、みやびさんの仰ること、よく分かります!

    私は、時間を超えた「歴史」を表現出来るような役者になりたいと常々思っています。

    これからも精一杯頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします!!

  • #7

    czytaj dalej (火曜日, 31 10月 2017 21:33)

    harleyom