八重の桜 白井小四郎にまつわるお話②

久々にブログを書きます。

 

なんとか無事に舞台「キエンノキ」終えることが出来ました。

 

観に来て頂いた皆様、また来られなくても、あたたかいメッセージを送ってくださった皆様、本当にありがとうございました!!これからも、多田はまだまだ頑張りまっせー!!

 

さて、「カットされてるかも…」症候群で、最近ぜんぜん話題にあげていませんでしたが、昨日放送された、大河ドラマ「八重の桜」 になんとかカットされず、出演を果たしました!…自分はバタバタしてて、まだ実は観れていないのですが。

 

まだご覧になっていらっしゃらない方は、土曜日の再放送、ぜひぜひ見てくださいね!

 

以前、ブログで、「八重の桜」出演に関して、私の役である白井小四郎がいかにして討ち死にしたのか、「ねこきゅう」さんのお言葉をお借りして掲載させて頂きましたが、今回は、役が決まってから行った貧乏取材旅行のお話を書きたいと思います。

 

話は今年の4月4日にさかのぼります…。

 

まず、白井小四郎さんについてあまりに情報不足な私は、白井小四郎さんがまつられているという、「真行寺に行こう!」と思い立ち、しかし金が無いので強行軍の日帰り旅行を敢行いたしました!

 

もちろん始発。こういう時はなぜか目覚めがええ!

 

駅弁買ってもまじめにビール買わず、電車に乗り込みました。

 

昼ごろ、福島県は二本松駅に到着。

 

そこでこんな銅像が迎えてくれました。

 

新政府軍に圧倒されながらも、自分たちの国、家族を守るため、必死に戦った二本松少年隊士たち。

「これは、白井小四郎を刺した成田才次郎がモデルなのかな?」「俺はこんな風に刺されるのか…」と、いきなりインスピレーションに直撃な感じ…。到着10秒後に、早速現地に来た甲斐をしみじみ感じました。

 

その後、白井小四郎と二本松少年隊にゆかりのある地をまわるのにどうしようか、今更思案していたところ、駅で「レンタサイクル」の文字!お~、なんとおあつらえ向きな。市内をまわるにはちょうどええ。

しかも一日借りて300円!!借りるしかないっ。早速、受付へ。すると、「昼休み」の文字。のんびりしとる~。結局、昼休みの終わる13:00まで駅で足止めをくうことになりました。30分ほどのロスだが、歩くことを考えたら仕方あるまい…。

 

自転車を借りて、いざ真行寺へ!

 

しかし、二本松というところはとにかく坂が多い!

ひぃひぃ言いながら、なんとか第一目標である、真行寺へ到着。ここには白井小四郎がまつられています。

…ところが、見てみると、このお寺の墓地、やたらデカイ!こんな中から探すのは無理と判断。すぐさまお寺の方を探しに。

 

お寺の関係者と思われる女性の方に直撃リポート。

「あの、お墓を探しているのですが」

「どなたのお墓ですか?人によっては見つけるのが難しいかも。」

 

やっぱり…。ちゃんと調べてくればよかった…、これで見つからず仕舞いなんて、すんげぇアホだな…。と思いつつ、「白井小四郎という方なのですが」とおそるおそる言ったところ、

「あー!!白井小四郎さんですか!それなら分かります!!」と意外な反応。

「白井小四郎さんご存知ですか?」

「知ってるも何も、ここの住職は、長州まで行って白井小四郎さんについて講演したこともあるんですよー。」とのこと。

わわっ!なんだこの急速な進み具合。追い討ちかけるように言ってみた。

「実は私、今度大河ドラマで白井小四郎さんを演じるんです。」

「えー!!!!」と素晴らしい反応。

う、うれしい…。知り合いの歴史マニアにさえ、「知らない」と言われ、少し寂しく感じていたのに…。

「あー、そうなんですか…。残念。うちの住職がいたらもういろんな話が聞けるのに…。」

「え?ご住職は?」

「今日はまだ帰ってこないですね…。」

あ、そうなんだ。そんな人がいたなんて。やっぱりアポ取っておくべきだった。まだまだまわりたいとこがあるから、ここで待つわけにも行かないし。うー、それとも待つか?まぁ、お墓参りできただけでよしとするか?絶対無駄な旅行にはしたくなかったので、いろいろと調べてきたつまりだったのに、いざ来てみると自分のツメの甘さを実感。

と、そこへ、スクーターに乗ったおじいちゃん登場。

「あれ、帰ってきた!」とその女性。

「え?もしかして…」あの頭は聖職者に違いない…。

「住職帰って来ました!!…お父さーん、お父さーん!!」と駆け出す女性。追う私。仰天の住職!

 

                     つづく

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コメント: 7
  • #1

    Note (火曜日, 18 6月 2013 17:57)

    八重の桜24『二本松少年隊の悲劇』を観て、今にも出てきそうな涙が、どっと流れたのが白井小四郎さんのシーンでした。『わしの不覚じゃあ』と言って才次郎の顔を包む手が、『ようやった』と言っているようで、傷ついた体で身を挺して部下たちを制止する姿に流れる涙を止める事ができませんでした。短いシーンではありましたが、とても印象に残る名場面でした。5、6回繰り返し見た後、気になって調べてこのブログに辿り着きました。これからの益々のご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

  • #2

    多田広輝 (火曜日, 18 6月 2013 19:14)

    Note様
    あ、ありがとうございます!!ほんとに嬉しいです…。今度はこっちが泣きそうです、30越えたオヤジが、みっともねぇすが…。
    今回の役は、自分にとって気づかされることが多く、今後の指針となるような役者体験が出来ました。確実にターニングポイントになると思います。
    何年経っても、Noteさんのコメント、思い出したらニヤついてしまうと思います。ありがとうございます。
    まだまだまだまだ精進致しますので、今後ともよろしくお願いします!

  • #3

    ミタ (火曜日, 25 6月 2013 23:24)

    こんばんは!
    しばらく迷いましたが、お便りすることにしました。真行寺の関係者の女性です笑
    お久しぶりです。

    八重の桜は、もちろん出来るだけ情報を拡散した上で、見させていただきました。
    あのような素晴らしいシーンに、感動いたしましたし、あのシーン、役のためにわざわざ二本松まで足を運ばれた事にも感銘を受けております。話す人話す人、皆その様に言ってます。

    このブログの続きも楽しみに(描写がお上手ですね!書かれているのは、まさに私だなと思います。)また多田さんの今後ますますのご活躍を祈念しています。

    機会がありましたら、是非舞台も拝見させていただきたいと思います。
    お仕事頑張って下さいね!

  • #4

    多田広輝 (金曜日, 28 6月 2013 18:42)

    ミタ様

    コメントありがとうございます!!
    こちら本番前でバタバタしていて、お返事が遅れて申し訳ないです…。

    あの日、なんのアポも無しに突然お邪魔したにも関わらず、あたたかく迎えてくださって、本当にありがとうございました!!

    あの時、住職には、ゆかりの地を自ら運転されて案内して頂いて生の史跡を見せて頂き、とても参考になりました。

    またひょこっと(今度はちゃんと連絡してから)寄らせてもらいますねー。

    今後ともよろしくお願いします!

  • #5

    (木曜日, 18 7月 2013)

    はじめまして。花といいます。blog、続き気になります(笑)!更新、お待ちしています。
    多田さんの出た回は、もう何度見ても泣けてしまって、調べていたらここにたどり着きました。本当に胸に突き刺さる悲しくも切ないシーンでした。

  • #6

    多田広輝 (木曜日, 18 7月 2013 09:32)

    花様へ
    おはようございます!
    コメントありがとうございます!!ブログ、読んで頂いて、しかも更新を楽しみにしてくださってるなんて、嬉しい嬉しいですよー!!!
    すいません…、貧乏暇なしで、日常がバタついてて、なかなか更新出来てません…。近々更新しますっ。もうしばしお待ちを〜。

    あのシーンは、本当に悲しいシーンです。しかし、多少の脚色はあるものの現実にあった話です。しかも現在の日本では信じられないことですが、世界には、今も同じ民族で争い合っている地域があります。大げさな話に聞こえるかもしれませんが、有史以来、世界中で続く悲劇の被害者を代弁するつもりで演じました。どこまで表現出来ているか分かりません、放送を見て悔やまれるところもあります。しかし、これからもそういう役者でありたい、と思っています。

  • #7

    profesjonalny portal wróżbiarski (金曜日, 17 11月 2017 23:23)

    Lisków