先日、あるドラマで、警察官の役をやらせて頂きました。
とは言っても、夜想会から頂いたお仕事でなく、大学時代の後輩がある制作会社の助監督をやっていて、その縁で出させてもらいました。
警察官は初めてです。制服というものは不思議なもので、着ると、なぜか気が引き締まります。普段はまったく息をひそめている俺の正義感というやつが、ムラムラと燃え上がってくるのです!
さすがにこだわる現場で、小道具から装身具からかなり微細に作られており、着用も二人がかりでとても時間がかかりました。
しかしこの時間も役者にとっては大事な役作りの時間。こうやって役に手をかけることによって、インスピレーションも湧いてくるというもの。
そして控え室で待機すること、一時間あまり。イメージが膨らむ…。
満を持して、お呼びがかかる。
殺人事件の被害者の遺体を発見するシーン。
なんという緊張感…。
遺体を見つけ息を飲む。
そしてゆっくりと遺体に近づく。
張り詰める空気。
自分の鼓動が聞こえる…。
突然、「オッケー!」と監督の声。
…お、撮ってたんだ。
さ、次のカットは?
とウダウダしてたら後輩が走ってきて、
「はい、多田さん、お疲れ様ですー。」
俺のインスピレーション、発揮できたかな…?もうしばらくは出てこないすよ…。
でもとにかくやっぱり作品を作る現場は楽しい!
ヨシズミ君よー、ありがとー!!!
現場を駆けずり回っている後輩の姿、眩しかったです。
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